鬱陶しいコバエはどうやって退治する?害虫駆除しきれない場合は?
小さいけどしぶとい!コバエを寄せ付けない環境と駆除方法
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音もなく室内を縦横無尽に飛び回るコバエ。すばしっこくてなかなか駆除できず、諦めるとまた現れる。そんな小さいけどしぶといコバエを寄せ付けない、環境の作り方と駆除方法を解説します。
コバエの種類と発生しやすい場所とは?
日本の家屋で発生するコバエは主に4種類。それぞれの特徴と発生しやすい場所は以下の通りです。
- ショウジョウバエ(黄赤色で目が赤い)
生ごみを好み、主な活動範囲は台所 - ノミバエ(黒褐色でノミのように俊敏)
腐った植物やゴミ、ペットの糞尿などに発生 - キノコバエ(灰黒色、大変小さく網戸をすり抜けることもある)
観葉植物の腐葉土などに混入した卵から発生 - チョウバエ(黒色で全体が毛で覆われている)
浴室や台所の排水口、下水管などのヘドロで発生し、室内に侵入
コバエを寄せ付けない環境にする
食べ残し・飲み残しなどを放置しない
食事の食べ残しをテーブルの上やシンクにそのまま放置していると、たちまちコバエが集まってしまうことがあります。甘い香りやアルコール飲料もコバエの大好物です。
排水溝を清潔に保つ
排水溝のぬめりから発生する腐敗臭がコバエをおびき寄せてしまいます。卵を産み付けることもあるので注意。
生ごみは放置しない・密閉して捨てる
シンクの三角コーナーなどに生ごみが入ったまま長時間放置するのはNG。水気を切ってビニール袋などに入れ、しっかり結んで捨てましょう。
観葉植物や花瓶などの水にも注意しておく
観葉植物に施された有機肥料や培養土、常に湿っている土などは、コバエが卵を産み付け、幼虫が生育しやすい環境です。赤玉土やバーミキュライトなど、無機質の用土を使ったり、有機肥料よりも化学肥料を。また、土の表面が乾燥するよう日当たりが良く風通しの良い環境に。
ペットの糞尿の処理はできるだけ早く
ペットのトイレを処理しないまま放置しておくと、卵を産み付けて大量のコバエが発生することがあります。
コバエを見かけたらすぐに退治する
スプレータイプの殺虫剤で仕留める
コバエを見かけたらスプレータイプの殺虫剤をシュッ。また、あらかじめコバエが好みそうな生ごみにスプレーしておくと、発生を抑えられます。
捕獲タイプの殺虫剤で死滅させる
捕獲タイプの殺虫剤は、台所や観葉植物の周辺などに設置すると、匂いに誘われて捕獲器に入り込み死滅します。
スプレータイプと捕獲タイプの殺虫剤を併用する
捕獲タイプの殺虫剤は、コバエの種類によっては効果のない場合も。浴室や観葉植物の周辺に発生するコバエの場合は、スプレータイプの殺虫剤と併用すると良いでしょう。
殺虫剤を使いたくない場合はトラップを仕掛ける
小さいお子さんやペットのいるご家庭など、できるだけ殺虫剤を使いたくない場合は、コバエが好む匂いでおびき寄せて死滅させましょう。コバエは水をはじく性質がありますが、食器用洗剤に含まれる界面活性剤の浸透作用により水をはじくことができなくなり、そのまま溺れるのです。以下のように、様々な調味料や飲料を使ったトラップがあります。
- お酢と水(1:1)+ 食器用洗剤数滴
- めんつゆと水(1:1)+ 食器用洗剤数滴
- はちみつとお酢(1:1)+ 食器用洗剤数滴
- ワイン + 食器用洗剤数滴
小さなコップやペットボトルをカットしたものなど、数センチの深さの容器に入れて軽く混ぜ、水回りや観葉植物の付近に置いておきます。トラップの中で溺れたコバエが腐敗すると、その匂いでおびき寄せられたコバエが卵を産み付けることがありますので、1週間程度を目安に取り換えましょう。
他にも気になる害虫がいる場合はプロに依頼する
生ごみや植物が原因のコバエは自力で駆除できても、コバエの幼虫が生息する浴室や洗面所、台所の排水パイプのヘドロは気持ち悪くて手が付けられない…そんなときは、プロに依頼できます。根元からごっそり駆除してもらうと、安心感も大きいですね。