居抜き物件を有効活用！開業費用を節約する方法を解説！

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居抜き物件とは、以前の利用者が使っていた設備などをそのまま引き継ぎ使用できる物件のことです。例としては、エアコンなどの空調設備・飲食店の厨房設備・椅子やテーブル照明等のインテリアなどです。

以前の使用していた業種とこれから始める業種が同じであれば、うまくいけば賃貸契約をするだけですぐに開業できるケースもあります。

ここでは、節約できる内容と注意点などを解説していきます。

店舗を閉めると設備はどうなる？

最初に店舗を閉める場合の説明をします。一般的に店舗を閉める場合は契約内容やオーナーの意向にもよりますが、「原状回復」もしくは「居抜き」という2種類の方法をとることになります。それでは解説していきましょう。

原状回復工事

店舗を借りた初期（原状）状態の環境に戻す工事を指します。借りた状態が天井や壁、床などから設備関係もなければ、最初のその状態まで戻さなくてはなりません。スケルトン工事と呼ばれます。また内装材は剥がすけれども下地は残すことを内装解体工事と呼びこちらの方がコストは安くなります。最終的にどこまで解体して元に戻すかの違いになります。

居抜き工事

居抜き工事は内装や造作・設備などをそのまま残す方法です。工事といっても大掛かりなことはなく簡単な清掃程度になることもあります。物件所有者の意向や次の借主の業種など、条件が揃わないと実現しませんが、うまくいけば解体コストを抑え短期間で引き渡すことができます。

良い居抜き物件と出会えたらどれぐらいお得？

開業費用の大部分を占めるのは、店内設備・内装・外装の工事費用です。居抜き物件の場合、同じ業種でイメージも近ければ、すでにある設備を最大限利用して、工事費も大幅に節約が可能です。

開業費用

例えば、カフェ等の飲食店を開業する場合、規模の大小にもよりますが費用として数百万から1千万程度が相場です。これを自分のイメージに合った居抜き物件に出会えることですべてを新しく工事する場合に比べ約3分の1程度に抑えることができます。

開業までの期間

居抜き物件を利用することで、開業までの期間をぐっと短縮することができます。大規模な工事を必要としないため、内装の張替、足りない備品の用意、清掃または業者による設備等のクリーニング程度で始められます。

居抜き物件の注意点

開業準備の費用と時間を節約できてメリットばかりの居抜き物件ですが、やはり反対にデメリットも存在します。ここでは居抜き物件の注意点を解説します。

使えない機器や不用品・粗大ごみなどの残置物に注意

前の使用者が残していった厨房機器、大きな家具やインテリアは、古すぎたり壊れていたりして使えない場合があります。その場合は修理が必要であり追加費用が掛かることになります。

また不用品や粗大ごみなどがあった場合、処分するにしても処分費などの追加費用がかかりその費用を負担しなければならない可能性があります。

レイアウト変更に制限がある

あくまでも前の使用者からの引継ぎになりますので、大幅なレイアウト変更には対応できない場合があります。イメージと違った作りであればかなり制限がかかるのであらかじめ注意して物件探しを行いましょう。

まとめ

開業費用を抑えるためには居抜き物件を利用したいところです。ただし、理想の物件に出会えるかどうかはタイミングや運もあるので総合的に判断することが賢明です。

メリット・デメリットを考慮した上で、これから開業を検討している皆様が良い物件に出会えることを祈っています。